こんにちは、LTRの若手筆頭、松尾です。現在はオープンしたばかりのThe Unknown Café Gallery Harajukuに通う日々。自分で言うのもなんですが、すごい楽しいカフェです!
さて、今回はリニューアルした弊社WEBサイトに掲載する記事をつくるよう命を受けました。
私たちLTRは“テーマカフェメーカー”を標榜しているのですが、最近たまに聞かれるんですよね「テーマカフェって何ですか?」って。この問いに、実は私自身まだうまく答えられない部分もあるので、この際、創った人に聞いてみよう!ということで、代表のお二人を捕まえてインタビューしてみました。
テーマカフェってなんですか?
あのー、もちろん私はわかってるんですよ。わかってるんですけど、あえて聞かせてください。“テーマカフェ”ってなんですか?
ちなみに、松尾さん、どんな説明してます?
コンテンツやブランドの世界観を空間・飲食・演出などで複合的に表現し、リアルな場で体験できるようにした小さなテーマパークのようなカフェです、って(どやっ)。
すばらしい!完璧に営業資料そのまま!
まぁ“テーマカフェ”って僕らが使い始めた言葉ですからね。定義づくりから皆でやりましたよね。
以前は私たちも、コラボカフェとか、そういう言葉を使ってましたよね。なんで“テーマカフェ”にしたんですか?
自分たちは、あるIPやあるテーマのオリジナルのカフェを創っているという意識があるので、コラボってなんか違うなと。
キャラカフェって言葉もあるけど、キャラだけじゃないし。それで、自分たちのやっていることを正しく表そうとした結果…
テーマカフェと呼ぶことになったんですね。
まだ出来たばっかりの言葉だから、関係者も油断するとつい違う呼び方したりしちゃう。そのときは「テーマカフェね、テーマカフェ」と訂正したり(笑)。地道にやってます。
大切なのは、身近な非日常体験。
僕たちが大事にしているのは“身近な非日常体験”という考え方。ただ食事するだけではなく、ただグッズを買いに行くだけでなく、テーマパークのように“そこに行く”という体験そのものに価値がある場をつくりたい。まるで小さなテーマパークのようなカフェ…、あっテーマカフェだ!ってことで、今に至ります。
自分たちがやっているのがテーマカフェだ、というのはもちろん言っていきたいけど、他社さんが手掛けたものの中にも、素晴らしいテーマカフェはある。そういうカフェもふくめて、テーマカフェというジャンルを根付かせたいですよねー。
1日3食として、週で21回ある食事の1回でもいいから「テーマカフェに行こう」って思ってもらえるような世界線が目標です。
がんばります!
そんなテーマカフェというジャンルの中でLTRのカフェを選んでもらうため、非日常的な体験をしてもらうためには、やっぱり挑戦が大事だなーと、改めて思います。星野さんが考える料理のメニューって、めちゃくちゃ挑戦的ですよね (笑)。
採算とかオペレーションとか、一旦無視しますからね(笑)。後で自分やいろんな人に苦労をかけるのもわかっていながら。
数字とか合理性とかを、まずは取り払ったところから考えないと、非日常にはなかなかならないですからねー。
競合相手だけど、一緒にやろう!
そういえば、お二人は、どういう感じで出会ったんですか?
僕らが門を叩きました。正確に言うとその頃、僕はシンガポールにいたのですが、今も一緒にこのビジネスをやっているカリスマプロデューサーがトランジットさんに電撃訪問。笑
叩いていただきましたよねー。
レッグスはもともとマーケティング会社で、様々なIPを取り扱うお仕事の中でカフェ事業をやるようになりました。自分たちでメニュー開発したり、オペレーションも考えてやっていたんですが、それがもうめちゃくちゃ大変で。事業としても成長するタイミングで、もうプロと組んだ方がいいね、と。
自分は飲食畑の人間なのですが、谷さんと出会う前にもテーマカフェ的なことをやっていて。
星野さんのいるトランジットさんは、大行列ができるような店舗をつくって、ちゃんと運営できている。競合だったんですけど「一緒にやろう!」って誘ったら、なんとかなるかなーと (笑)。
やろう!と言っていただけたので、やります!と、会社にも言わず決めちゃいましたね。
当時お店のメニューとして「青いカレー」を自分たちで試作したのですが、全然青くならないんですよ、カレー( 笑)。そこで星野さんに相談したら、見事なまでに青くなった。ほんと心強いなーと思いましたね。
テーマカフェは、好きの増幅装置。
LTRのビジョン、【「好き」であふれる世界へ。】って、結構壮大ですよね。
テーマカフェって何?聞かれたとき、僕は「好きを増幅する装置です」という答え方もします。例えばあるアニメ作品を好きな人が、そのテーマカフェを体験することで、より作品のことを好きになる。友達もさそって、好きを共有したくなる。そうして「好き」がどんどん大きくなる。そんなテーマカフェが世の中にいっぱいあれば・・・
あふれますね、好き。いい世界だ。
テーマカフェという事業を大きくしていこうとしたとき、ビジョンなどの言葉を共有することをまずやりました。
ビジョンを決める前から、個人的に「好きになるスキルを身につける」という考え方を大切にしていたので、好きという言葉を使ったビジョンは、すごくしっくりきました。
ちなみに、お二人の一番好きなIPはなんですか?
小学生のころからずっと少年ジャンプを買い続けていて、今も毎週欠かさず読みます。特にONE PIECEとHUNTER×HUNTERはもう外せない。屈折した人間だと思われるんですが、意外に王道なんです。
僕は手塚治虫の火の鳥に、人生を教えてもらいました。好きが講じて、火の鳥好きを集めた飲み会とかも企画してやりましたね。先輩の経営者とかも集まってくれて、結構仲良くなれました。やっぱり同じものを好きって、強いんですよ。
これからのテーマカフェ
今後、テーマカフェって何?って聞かれても、今よりもうまく話せる気がしてきました。せっかくなんで、今後の目標を教えてもらえますか?
LTRのテーマカフェのファンももちろんふやしていきたいですが、やはりテーマカフェ文化のようなものをつくっていきたいですね。週1テーマカフェを普通にしたい。
僕はカフェという業態にとどまらず、例えば焼き鳥屋さんとか、お寿司屋さんとか、そういう飲食のジャンルを限定した上で、そこにIPを掛け合わせることができたら、また新しいテーマカフェの楽しいカタチができるんじゃないかと思っています。もはやカフェじゃないかもしれませんが(笑)。そして、そんなテーマカフェを世界に持っていきたいです。
本日はありがとうございました!
(まとめ)
テーマカフェとは、ジャンルであり文化であり、身近でありながら非現実であり、好きを増幅させる装置であり、カフェだったりもはやカフェじゃなかったり…。
とにかく楽しいところですので、皆さまもぜひEat the Entertainmentしに来てくださいませ!!では、また。